
サッカー元日本代表の中村俊輔選手をご存じですか?
彼の特徴は、なんといっても正確な左足のキックです。彼は苦手な右足のキックを克服することよりも、得意な左足をとことん練習することを選んだ結果、無二の選手になることができました。
苦手なことを無理に伸ばそうとするよりも、得意なことをとことん突き詰めることで、オンリーワンの存在になれることを中村選手は教えてくれます。
オンリーワンになるために必要なこと
お金を稼ぐといったときにも、同じことがいえると思います。着実に収入を増やしていくには、得意なスキルを伸ばしていくことが最短ルートなのです。
しかし、自分の得意なスキルを見極めるのは、思ったほどカンタンなことではありません。なぜなら、「好きなスキル=得意なスキル」ではないからです。
例外はありますが、基本的には「あなたのほかに誰にもお願いすることができない仕事」が可能になったときに、収入は加速度的に増えるもの。ですから、お金を稼ぐという視点に立ったとき、ただ「好き」というだけでは十分ではないのです。
得意スキルを高める方法
「大企業でもいつ倒産するかわからない」「いつ病気や介護で仕事が続けられなくなるかわからない」といわれることが多々あります。でも、そんな時代だからこそ、この「得意なスキル」を磨いておくことで、非常事態に備えることができるのではないでしょうか。
得意スキルを高めるには、本を読んだり、あなたの目指す方面の第一人者(ロールモデル)をよく観察して学ぶこと、学校やセミナーに通うことなどがあります。

得意スキルを高めるときに、ぜひ頭に入れておいてほしいことがあります。
それは、結果だけを追わないことです。本やセミナーから学ぶときは、必ず結果ではなくプロセスを大切にしてください。
ロールモデルから学ぶときでも、成功した今の姿のみから学ぶのではなく、そこに至ったプロセスを含めて学ぶべきでしょう。
結果ばかりを追い求め、「とにかく出世したい」「高い給料の会社に転職したい」「儲かる事業を行いたい」というゴールを目指すだけでは、得意スキルを伸ばすことはできないからです。
稼ぐ力は、お金の教養を高めるための大きな柱となる能力のひとつです。ぜひ本物のスキルを身につけるようにしてください。
「苦手」は無視し、「得意」に集中することも大切
苦手なことを引け目に感じる必要はありません。苦手な部分を補うほど得意な部分で活躍すれば、社会の中で群を抜いた存在になれます。